IPアドレスの静的設定ができん! at Ubuntu 18.04 LTS server

NICが2つある計算機に，Ubuntu 18.04 LTS serverをインストールし，ネットワークの設定を試みたが，手順はあっているはずなのにIPアドレスの静的設定できず，２時間くらい溶かした話．
そして，悩みに悩んだ結果，そんなオチかよということで解決した話

NICが2つある計算機，1つはDHCPでIPアドレスを取得するのでよいのだが，
もう１つのNICには，Private IP addr.をstatic(静的)設定するのが目標だった．

Ubuntu 18.04 LTS serverをインストールしたので，networkの設定はnetplanというツールを使う．私としては，/etc/network/interfacesによる設定に慣れているのでこちらを使いたかったが，過去のUbuntu LTS versionからのupdateではなく，18.04 serverをクリーンインストしたので，こういうメッセージとともにこの設定はobsoluteになっていた．

% cat /etc/network/interfaces
# ifupdown has been replaced by netplan(5) on this system.  See
# /etc/netplan for current configuration.
# To re-enable ifupdown on this system, you can run:
#    sudo apt install ifupdown

というわけで，おとなしく netplan によるIPアドレス設定を試みる．
まず /etc/netplanディレクトリに移動する．そこには 50-cloud-init.yaml というファイルがある．しかし，これを書き換えて設定するのではなく，このファイルをコピーし別ファイルを作成し，それを設定に使用した．(今回は 10-enp3s-enp0s25.yaml とした)．

なお enp3s0, enp0s25 は，NICの名称である．NICにつけられている名称は ipコマンドを使い，% ip a を実行すれば知ることができる．
（なお，このinterface nameが気持ち悪いという人は私に限らずいるようで，参考Webページの項目 6,7の方法でNICの名称を以前のような名称ethNに変更している人もいるようだ）．

% ls /etc/netplan
./  ../  10-enp3s-enp0s25.yaml
#

% cat 10-enp3s-enp0s25.yaml
# This file is ...
network:
  renderer: networkd
  ethernets:
    enp0s25:
      dhcp4: no
      addresses: [ 192.168.121.5/24 ]
      gateway4: 192.168.121.1
      nameservers:
        addresses: [ 1.1.1.1, 8.8.4.4 ]
    enp3s0:
      dhcp4: no
      addresses: [ 192.168.111.10/24 ]
  version: 2

で，以下のコマンドを実行すれば設定は完了する．と，多くのWebページに書いてある．なのでその通りに行ったのだが．な・ぜ・か，設定されず．netplanの設定ファイルを試行錯誤し，そして netplan applyコマンドを実行し，ipコマンドで設定されたかどうかを確認する，を繰り返す．

% sudo netplan apply 
% ip addr 

が，何度繰り返しても，ipコマンドの表示に指定したstatic IP addrが設定された，という表示が出てこない！．挙げ句の果てには，設定ファイルを書き換え，再起動する．を何回か繰り返したがダメ，そして，何かしらの構成を壊してしまったかと思い，Ubuntuの再インストールも行なった．が，結果は同じだった．

糖分とコーヒを補給し，もういちど考え直す．「いや，関係ない…」と思っていたのだが，気になったのは「static IP addrを設定しようとしている側のNICには，LANケーブルをつないでいない」ことだった．これまでの経験上，NICにIPアドレスを設定するのに，LANケーブルの接続が必須なんてことはなった．LANケーブルがNICに接続されていなくても，NICへのIPアドレスの設定はできていたからである．

「まさかね」と思い，該当NICにLANケーブルをつないで計算機を再起動させてみた．

すると，何事もなかったのようにあっさりと指定した通りのPrivate IP addr.がNICに設定されたではないか．ipコマンドの表示を見た時，数秒ほど呆けた．え，これが原因だったのかと… （ちなみに，単にLANケーブルをNICに挿すだけではダメで，LANケーブルの反対側もSWHubなり，別の計算機なりにつながっていてCarrier Senseができる状況が必要なようです．）

この作業に２時間以上かけた．こんなオチだとは想像もしなかったし，初めての経験だった．ハードウェア依存の問題なのかもしれないが，当該NICはIntel製のNICで，これまでにも使ってきたものであり，IPアドレスの設定でこういうことはなかったと思う．だとすると，やはりUbuntuやLinuxの問題なのだろうか？ 最近のOSは，LANケーブルが接続されていないnetwork interfaceにIPアドレスを設定しても意味がないので，設定しない，ということになったのだろうか？ だとしても，Server運用開始後にLANケーブルを接続したら，HotPlugのようにその場でIPアドレスが設定されるのだろうか？ 興味は尽きないが，疲れたので今日はこれまで

追伸

Ubuntu 18.04 LTS serverの再起動は，やたらと時間がかかる．しかも，それはnetwork設定のところで1〜2分ぐらいかかっているようである．これが うっとおしいこと限りなかったので，以下の参考Webページ(項目 8, 9)に書かれている以下の設定を行った．

% sudo systemctl disable systemd-networkd-wait-online.service
% sudo systemctl mask systemd-networkd-wait-online.service

参考Webページ

1. Netplan
   https://netplan.io
2. 【Ubuntu】 /etc/netplan/50-cloud-init.yamlを編集するの止めろ
   https://qiita.com/yas-nyan/items/9033fb1d1037dcf9dba5
3. Ubuntu 18.04 LTSで固定IPアドレスを設定する方法【サーバー編】
   https://linuxfan.info/ubuntu-1804-server-static-ip-address
4. Ubuntu 18.04 LTSで固定IPアドレスの設定
   https://qiita.com/zen3/items/757f96cbe522a9ad397d
5. Ubuntu 18.04 LTS のネットワーク設定がnetplanというものになっているのでその扱い方についてのメモ書き
   https://blog.dshimizu.jp/article/1196
6. Persistently rename a Linux network interface without Udev / Reboot
   https://serverfault.com/questions/910406/persistently-rename-a-linux-network-interface-without-udev-reboot
7. How to rename a network interface in Ubuntu 18.04
   https://www.tomvanbrienen.nl/how-to-rename-ubuntu-18-04-an-network-ethernet-interface/
8. ubuntu がネットワーク待ちで起動が遅い・・・
   https://takuya-1st.hatenablog.jp/entry/2017/12/19/211216
9. Ubuntu18.04 インストール後の初期設定メモ (起動時の待ち時間をなくす)
   https://qiita.com/hatayan1126/items/c67f87a86f1538bb86af#%E8%B5%B7%E5%8B%95%E6%99%82%E3%81%AE%E5%BE%85%E3%81%A1%E6%99%82%E9%96%93%E3%82%92%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%99

— ends here