On Multiple Password Interference of Touch Screen Patterns and Text Passwords

「パターンロックを複数個保持」するのと「文字列パスワードを複数個保持」するのでは，どちらの方が記憶保持可能か？という調査を行なった論文（CHI 2016）．
３個であればパターンロックの方が良い結果になったとのことだが，個数が増えると有意差はないという結果も示されている．

書誌情報:
W.Meng, W.Li, L.Jiang, L.Meng,
“On Multiple Password Interference of Touch Screen Patterns and Text Passwords”,
CHI 2016
ACM DL: https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/2858036.2858547

Abstract

パスワード複数個の記憶保持可能性は個人認証システムにおける重要なトピックである．
本論文では，以下の２点について調査する．

1. 文字列パスワードとロックパターンにおいてユーザが複数個の秘密情報を持つ場合の思い出し可能性(recalling)
2. 一定期間後の記憶困難性(…have difficulty in remembering…)

調査結果から，ロックパターン３つを持つケースを文字列パスワード３つを持つケースと比較した場合，短期間（1時間後）でも長期間(2週間後)でもロックパターンの方が認証成功率は良い結果となった(=記憶は容易，と同義)，しかし，６つづつ秘密を持つ実験では，長期間後の結果で２条件間に有意差はなかった．

Maybe update in near future.
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