計算機の時刻同期 (時刻合わせ) の設定 on Debian 10
Debian 10 (Buster)での計算機の時刻同期の設定について書き残す
(NTPを利用した時刻同期)
当方はntpdを用いた設定は行わない.理由は明快.無駄なサービス/プログラムを常時起動しておきたくないからだ.なので ntpdate
コマンドを用い,cron
で定期実行することで計算機の時刻同期(時刻合わせ)を実現する.設定はいたって簡単.
- ntpdate のインストール
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% sudo apt-get install ntpdate
- 設定ファイルの編集
/etc/default/ntpdate
ファイルを編集する変更点は3点.1
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17% cd /etc/default
% sudo vi ntpdate
# The settings in this file are used by the program ntpdate-debian, but not
# by the upstream program ntpdate.
# Set to "yes" to take the server list from /etc/ntp.conf, from package ntp,
# so you only have to keep it in one place.
# NTPDATE_USE_NTP_CONF=yes
NTPDATE_USE_NTP_CONF=no
# List of NTP servers to use (Separate multiple servers with spaces.)
# Not used if NTPDATE_USE_NTP_CONF is yes.
# NTPSERVERS="0.debian.pool.ntp.org 1.debian.pool.ntp.org 2.debian.pool.ntp.org 3.debian.pool.ntp.org"
NTPSERVERS="ntp3.jst.mfeed.ad.jp ntp.nict.jp time.cloudflare.com"
# Additional options to pass to ntpdate
NTPOPTIONS="-sv" NTPDATE_USE_NTP_CONF
はnoにする.NTPSERVERS
は,利用するNTPサーバを指定する.
参考Webページの[1]を参考に,設定した.NTPOPTIONS
は,コマンドオプション.
-v はverboseモード,-s は標準出力をsyslogに出力するためのオプションである
- 定期実行の設定
cronを利用して,定期的にntpサーバとの時刻同期を行うよう設定する
1 | % su - |
Debianの場合は,ntpdate-debian
というWrapperコマンドがあり(中身はshell script),それを定期的に実行すれば,先ほどの設定ファイルを反映しつつ ntpdateコマンドを実行してくれる.あとは,syslogで実行されていることを確認すれば良い.上のcron設定を見ればわかるが,当方は日に3回同期をするようにしているが,これは管理者のポリシー次第.ただ,あまり頻繁に同期を行うとNTPサーバの負担になるので,そこは配慮するべき.
追記: Ubuntu 18.04 の場合
Ubuntu 18.04は,ntpdateが非推奨になっていて,かわりに systemd-timesyncd
という仕組みで行なうらしい.
1 | % systemctl -l status systemd-timesyncd |
NTPサーバの指定を変更する場合は,/etc/systemd/timesyncd.conf
ファイルを書き換える.当方は以下のように設定し直した(16, 17行目)
1 | % cat timesyncd.conf |
設定を変更したら再起動!
1 | % sudo systemctl restart systemd-timesyncd |
参考Webページ
- 【負荷OK】Public NTPサーバの一覧
https://qiita.com/halpas/items/5a451ead0b13f6792595 - 【Ubuntu 18.04 LTS Server】時刻の同期について
https://www.yokoweb.net/2018/05/14/ubuntu-18_04-timesyncd/
— ends here
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